お上(国家権力)は自由自在に国民を処刑できるという例である。幸徳秋水 - Wikipedia: "幸徳 秋水(こうとく しゅうすい、明治4年9月23日(1871年11月5日) - 明治44年(1911年)1月24日)は、明治時代のジャーナリスト、思想家、社会主義者、アナキスト。本名は幸徳傳次郎(こうとく でんじろう)。秋水の名は、師事していた中江兆民から与えられたもの。大逆事件で処刑された12名の1人。"
1960年代頃より新資料などが発見されて以来、大量の研究書が発表されており、大逆事件(幸徳事件)は国家によるフレームアップの典型例であることは確実となった。批評家柄谷行人や浅田彰、すが秀実、鴻英良らは大逆事件を大日本帝国(日本帝国主義)の重大なメルクマールとしてみなし、その波及効果を研究している。ほかユニークな評価としては批評家の福田和也が愛国者として秋水を評価するものがある[1]。また代表作『帝国主義』はホブソンやレーニンらの帝国主義論に先駆けるもので、独自の批判的分析を展開している。2008年、クリスティーヌ・レヴィ(Christine Lévy)によって『帝国主義』のフランス語への翻訳 "L'impérialisme, le spectre du XXe siècle" (Paris, CNRS editions)がなされるなど、近年海外でも再検討されている。
なお、われらが永井荷風も、この事件ですっかり野蛮な薩長イナカ勢力が牛耳る「近代ニッポン」が嫌いになり「江戸戯作者」として生きるという道に逃避することになる。
荷風と幸徳秋水とは「接点」と言えるものがある。幸徳秋水を運ぶ囚人馬車を何度も見ることになるのである。その場所はどこだったかという拙者の考察:
荷風塾No3: "荷風はどこで秋水を見たのか"
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